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2019.10.06 相対音感のための階名唱:例題6(d・r・m・f・s)

さて、階名も5種類に増えました。
5つの音が使えると、演奏できる曲が格段に増えます。

例えば、この曲。


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まずは「d」の高さを自分で適当に決めましょう。
そしてその基準の音から、「ドレミファソ」と声に出して音階を歌ってみましょう。

どうでしょう。自信を持って音程が作れましたか?
この曲で使われているのはその5つの音だけです!
あとはその順番が違っていたり、伸ばす音の長さが違うだけです。

この曲はほとんどの部分が順次進行です。
順次進行というのは、音階の隣り合った音へ進むことです。

「ド」なら下がって「シ」に進むか、「レ」に上がるかすれば、それは順次進行です。
「レ」だったら下がって「ド」か、上がって「ミ」ですね。

一方、例えば2小節目の裏拍に移る箇所や3小節目の2拍目や4拍目には、順次進行でない箇所がありますね。
これを跳躍進行といいます。
読んで名の如く、音が跳んで進むことを指します。

基本的に音の幅が跳べば跳ぶほど、音程は取りづらいものです。
最初は一つ跳ばしの音程(3度の音程)から慣れましょう。
一箇所だけ「r」から「s」に跳ぶところがありますが、もし音程が取れなければ冒頭と同じメロディですので、それを頼りにして。

なんとなく歌ってみたら、下の音源を聴いてみてください。楽譜だけ見てあまり歌えなかった方も、音を聴いてみたらすぐに何の曲かわかるはず。
曲がわかれば、次は自信を持って音程が取れると思いますので、階名をつけながら何回も歌って、音程感覚を身に付けましょう。

下の音源は最初に主和音(d・m・s)の和音を鳴らしたあと、曲が演奏されます。
4つの音源はこれまでと同じように、それぞれ違う基準音(調性)です。
基準音を変えて歌えるかどうかも、チャレンジしてみてください。