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2019.05.29 written by Kikawa 演奏法の基礎 レッスンに役立つ楽譜の読み方

大村哲弥著 「 演奏法の基礎 レッスンに役立つ楽譜の読み方 」 春秋社

サブタイトルを見ると、とても初歩的な内容が書かれている本なのではと思われるかもしれません。ですが、音楽を演奏しようとする人すべてに役に立つ素晴らしい内容がこの本には書かれています。本は二部構成で前半後半それぞれが三つずつの章立てになっており、メトリーク・拍子とリズム・和声・聴覚反応と演奏法・楽曲とリズム構成・楽曲分析と分かれています。
和声や楽曲分析は音楽理論の知識が多少必要な内容ですが、第一章、第二章は音符を読むことが出来れば十分役に立つ内容です。まずは第一章のメトリークに関する箇所を学習するだけでもこれまでと違った視点で楽曲を捉えることが出来るようになるはずです。ひとつ残念なのは、この本はすでに絶版となっていること。問い合わせたところ出版社にも在庫はないようです。同じテーマを扱った本で現在も販売されている本はいくつかありますが、類本を一読するたびに、この本の良さを改めて感じます。

演奏法の基礎 レッスンに役立つ楽譜の読み方